まずは王道の時間管理方法をお伝えします。
- 今井 秀司
- 4月21日
- 読了時間: 4分
時間がない、ではなく「時間をどう使っているか」
―― 本質的な時間管理で人生の質を変える方法

「やることが多すぎて、何から手をつければいいか分からない」
「1日があっという間に終わってしまい、何も達成できていない気がする」
「スケジュール通りにいかず、自己嫌悪に陥ることが多い」
多くの人が、このような時間に関するストレスを抱えています。
しかし、「時間がない」と感じる理由の多くは、
実際の時間の量よりも、「時間の使い方」によって引き起こされています。
今回は、セルフマネジメントの中核でもある「時間管理」の考え方と、実践的な整え方をご紹介します。
時間管理とは、「優先順位のマネジメント」
時間は誰にとっても1日24時間。増やすことも減らすこともできません。
だからこそ、何に時間を使うか、どの順番で取り組むか、何を後回しにするか――
この選択が、人生の質を決定づけます。
時間管理とは、「やることを増やす」ことではなく、
「本当に価値のあることに、時間を投資すること」です。
時間管理を整える4つの視点
1.現状の使い方を可視化する。
最初にやるべきことは、「自分がどこに時間を使っているか」を正確に把握することです。
1日または1週間の行動記録を取り、「仕事」「移動」「SNS」「思考停止時間」などに分けて棚卸しします。
数字で見ると、自分の時間の使い方に対する感覚と現実が大きくずれていることに気づきます。
2.「重要」と「緊急」を分けて考える。
スティーブン・R・コヴィーの時間管理マトリクスでは、
タスクは以下の4象限に分けて整理されます。
・重要かつ緊急(対応必須)
・重要だが緊急でない(将来に影響)
・緊急だが重要でない(割り込み・他人の都合)
・重要でも緊急でもない(浪費)
多くの人は「緊急だが重要でないこと」に時間を奪われています。
成果を出している人は「重要だが緊急でないこと」に、計画的に時間を使っています。
3.時間に「名前」をつける。
ただの空白のブロックではなく、
「読書」「集中作業」「休憩」「人との時間」「ぼーっとする」など、
時間帯ごとに「目的」と「使い方」を明示します。
時間は「目的化」したときに、意義を持ちます。
目的のない時間は、他人や誘惑に支配されやすくなります。
4.スモールステップと時間管理の連携
時間が足りない人ほど、完璧な計画を立てようとしてしまいがちです。
「15分だけやる」「3分だけ考える」といった、短時間のスモールステップを組み込むことで、隙間時間も有効に活用できるようになります。
「やらないことリスト」もつくる。
やることを決めるよりも、やらないことを決める方が効果的な場合もあります。
・通知の多いSNSを見ない時間をつくる。
・話しかけられやすい環境を変える。
・完璧主義的にやりすぎるクセをやめる。
このように、「行動」だけでなく「習慣」や「思考」にも“整理”を入れることが、時間を生み出す第一歩です。
時間に追われるか、時間を使うか。
時間管理に取り組む目的は、「もっとたくさんのことをやるため」ではありません。
むしろ、自分にとって本当に大切なことを選び、それに集中するための「選択の技術」です。
その結果、心に余白が生まれ、パフォーマンスや幸福感も高まっていきます。
こんな人におすすめ
・やることリストが常に溜まりがち。
・計画を立てても実行が続かない。
・「何をやったのか分からないまま一日が終わる」感覚がある。
・時間に対して、いつも罪悪感や焦りを感じている。
時間は、人生そのものです。
だからこそ、「時間を整える」ことは、「生き方を整える」ことにつながります。
時間を管理することは、行動をコントロールすることだけでなく、
自分の価値観・エネルギー・人間関係すらも見直す機会になります。
目の前のやることを減らすのではなく、
「自分の時間を取り戻す」ことを意識してみてください。
今日のあなたが、どんな時間に何を投資するか。
その選択が、1年後、5年後の自分をつくっています。
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