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忙しい人ほど、スケジュールに余白を。

  • 執筆者の写真: 今井 秀司
    今井 秀司
  • 4月26日
  • 読了時間: 4分

詰め込むほど、仕事は進まない。

―― 余白があるから、動ける・ひらめく・整えられる。



「スケジュールをびっしり埋めてしまう」

「予定通りに進まないと焦る」

「イレギュラーな対応に振り回されて1日が終わる」


こんな経験を日々繰り返していませんか。

時間管理とは、単に多くの予定を詰め込むことではありません。

むしろ、「何もない時間=余白」をどれだけ意図的につくれるかが、

ストレスを減らし、行動の質を高め、創造的に働くカギになります。


今回は、セルフマネジメントの観点から「余白」「バッファ」を持つ時間設計の重要性についてお伝えします。


スケジュールの“余白”とは何か。


ここでいう余白とは、「予定が入っていない時間」のことではありません。

それは、「あらかじめ意図して何も入れないでおく時間」です。


たとえば:


- 1時間の会議の後に15分の余白を入れる。

- 午後の業務ブロックに30分だけ空白を残す。

- 毎週金曜は“振り返りと整理の日”として他の予定を入れない。


これらの余白は、単なる休憩ではなく、

心と頭のスペースを確保する「能動的な時間管理」の一環です。


バッファがなぜ必要なのか。


バッファとは、「予測できない事態に備えるクッション時間」のことです。

仕事にも人生にも、イレギュラーはつきものです。

予定通りにすべてが進む日は、ほとんどありません。


- 想定より時間がかかる作業

- 突然の電話や相談

- 子どもの体調不良や急な用事

- 気分が乗らない日


これらに対応する“余裕”がなければ、1つの予定のズレが連鎖し、

その日1日が台無しになることもあります。


あらかじめ30分〜1時間の「何も予定を入れない時間」を設定しておくことで、

こうした“ズレ”を吸収し、スケジュールの破綻を防ぐことができます。


余白がもたらす3つの効果


1.ストレスの軽減

詰め込みすぎたスケジュールは、時間だけでなく「気持ち」にも圧をかけます。

逆に、予定と予定の間に呼吸できる時間があると、心に余裕が生まれます。

この“間”が、精神的な疲労を減らし、ミスや感情の乱れを防いでくれます。


2.判断力と対応力の向上

余白のあるスケジュールは、突発的な対応を可能にします。

「今日のどこかに動かせる時間がある」というだけで、

心にゆとりが生まれ、冷静な判断ができるようになります。


3.アイデアと創造力の発生

意外かもしれませんが、クリエイティブな発想は“忙しい時間”ではなく、

“手持ち無沙汰な時間”や“ぼんやりした時間”から生まれることが多いのです。

散歩中、お風呂、移動時間、あるいはスケジュールの空白から、

ふとひらめきが降りてくる――これは科学的にも裏付けられた現象です。


スケジュールに余白を入れるための実践アイデア


- 1時間単位の予定は、実質45〜50分で設計する。

- 午前・午後にそれぞれ30分の“移動可能時間”をブロックしておく。

- 毎週1日は“何もしない時間帯”を設ける。

- 1日の予定に“予備枠”を1つ設定し、何も起きなければその時間を回復に使う。


重要なのは、「予定を詰めないと不安」という思い込みを手放すことです。

時間に追われるのではなく、自分で時間を設計する感覚を取り戻しましょう。


「詰め込んだ方が効率的」

「スキマ時間も埋めてこそ成果が出る」


そう思っていたかもしれません。

でも実は余白こそが“思考・感情・行動”の質を上げる装置なのです。


ゆとりがあるから、人にも自分にもやさしくなれる。

バッファがあるから、混乱せずに動き続けられる。

何もしていない時間があるから、次の一手が見えてくる。


忙しいあなたにこそ、予定に“何もしない時間”を予定として入れてください。

それが、真に賢く、そしてしなやかに働く人の時間設計なのです。

さい。




ピースライフジャパンの今井によるセルフマネジメントの重要性と具体的な方法を情報発信するウェブサイトコンテンツの名称です。随時更新。

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