「音楽は心を調律する」
- 今井 秀司
- 4月18日
- 読了時間: 3分
音楽は、心を調律する
―― 自分でできる音楽療法というセルフケア

気持ちが落ち着かないとき
不安や緊張で呼吸が浅くなるとき
やる気が出ず、頭も身体も動かないとき
そんなとき、誰かに相談するのもいいですが、もっと手軽にできる方法があります。
それが、「音楽によって自分を整える」という方法、つまり自分でできる音楽療法です。
音楽療法とは、専門的には音楽を用いて心身の回復や機能改善を図るアプローチですが、
日常レベルでは「自分に合った音楽を使って、自分の感情や状態を整える」セルフケアとして活用することができます。
なぜ音楽が心に効くのか?
音楽は、言葉を使わずに脳の感情中枢に直接働きかける特別な刺激です。
ある曲を聴いた瞬間に気持ちが高まったり、涙が出てきたりするのは、理屈ではなく音の力が感情に触れている証拠です。
音楽を聴くことで、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌が抑制され、
同時に自律神経のバランスが整い、呼吸や心拍が自然と落ち着いていくことが研究でも報告されています。
つまり、音楽は「頭で考えてもどうにもならない状態」を、音の力でやさしく整えてくれるツールなのです。
日常でできる音楽療法の実践方法
1.気分に合わせたプレイリストをつくる。
自分の気分を整える音楽を、シチュエーション別にプレイリストで用意しておきます。
・朝のスイッチを入れる音楽(軽快・テンポがある)
・集中したいときの音楽(歌詞がない、リズムが安定)
・気持ちが沈んだときの音楽(穏やか、または少し感情に寄り添う)
・夜に心を落ち着けたい音楽(スロー、静か、音数が少ない)
2.自分の「心が動いた音楽」を記録する。
ふと聴いた曲で気持ちが動いたときは、その曲をメモしておく習慣をつけてみてください。
心が反応する音楽は、自分にとっての“回復スイッチ”になりえます。
3.音に身体を委ねる時間を持つ。
1日5分でも構いません。
目を閉じて、音に集中しながら深呼吸してみましょう。
何もせず、音だけを感じる時間は、頭の中を静かにリセットしてくれます。
4.歌う・ハミングする。
声を出すことは、心身をゆるめる効果があります。
好きな歌を口ずさむ、鼻歌を歌う、これだけでも副交感神経が優位になり、気持ちが落ち着きます。
こんなときに、音楽の力を借りてみる。
・仕事の切り替えがうまくいかないとき
・気持ちが沈んでいて言葉にできないとき
・不安が頭の中をぐるぐる回っているとき
・人間関係に疲れてしまったとき
誰かに話すよりも先に、音楽の中に身を置くことで、
言葉では整えられない感情に、静かにアプローチすることができます。
音楽は、ただ流れているものではありません。
自分の心を調律し、整えるための「身近なセラピスト」として、私たちの日常に寄り添ってくれます。
今日の終わりに、自分の気持ちにやさしく寄り添ってくれる1曲を聴いてみてください。
その音楽は、きっとあなたの明日の力になるはずです。
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